◆ 結論から伝えると「自分で納得のいく転職活動をしなかったから」です。
私自身が保育士の求人会社を1つ任せられていた時に必ずやっていたルール・・・「最終決定は必ず保育士自身に決めてもらうこと」です。これは当時預かっていたいわゆる部下という仲間たちにも伝えていました。
人間ですから、当然迷うことは誰にでもあります。
ファミレスにいってどの料理にするか迷うこともあるでしょう。
でも転職先の決め手に「第三者の選択」というのは辞めた方がいいです。
なぜならば・・・「あの時に自分で決めていれば」「あの人の意見を参考にしなければ」という考えになってしまうからです。
人というのは困った時や失敗したと思うときには「何か理由付け」をしないとスッキリしません。
そしてその理由付けは「他人のせい」にした方が楽なのは間違いありません。全員がそうというわけではありませんが、人間というのはそういうものです。
(これを自分に矢印を向けられるとその人は成長するといわれていますが、それを必要以上自分にばかり向けてしまうと潰れてしまうのも人間の面白い所です)
◆ どうして転職会社のコンサルタントはごり押しをするのか。
これも結論から言うと「自分の会社で保育士を転職先に紹介して仕事を開始させなければそれまでの仕事は全て0円のただ働きになるから」です。
厳密にいうと・・・「自分の労働力+ネット媒体に出した求人報酬分がマイナスになるから、会社に対して損益をだしてしまうから」です。
なので転職会社のコンサルタントは「自分の手で早く転職先と契約書を結ばせたい」のです。でもそんな急がせなくても・・・と思うかもしれませんが、これも競合する転職会社が多いから、自分は待ってあげていても、その間に他の転職会社に強引に保育園を決めさせらてしまう可能性がある。ならば自分の所で決めさせようということです。
だから全てのコンサルタントがそうだとは言いませんが・・・それが「会社命令」だとしたらコンサルタントは従わざるを得ないということです。
じゃあどうして私は自分の信念に基づいて、保育士優先の対応が出来ていたのか。それは「自分自身が現場出身の保育士」だから・・・
というのは当然として「実績」と「会社での地位があったから」です。つまりは私の仕事の進め方に誰も文句が言えなかったから。
普通に就職したコンサルタントの立場では、会社命令と言われたら実績も上がっていない状況では、自分の考えとかを実現するのは難しいでしょう。
それに・・・会社から十分な研修も受けていなければ必要な知識も身についていないし、普通に保育現場で10年働いていて転職を3回した保育士であっても、その程度で自分の信念や考え方で保育士のサポートをするなんてハッキリいって「ふざけんな」というレベルですよ。(苦笑)
◆ でも後悔を転職会社のせいにするのも間違っている
・最終的にそこで働くことを決断するのは自分自身。
⇒少しでも気になることがあれば断ることが出来る。
(これが出来ないならば訴訟しても構わないです)
・転職会社と保育園で言っていることが違った。
⇒面接前に限らず、内定通達後でも気になることは質問して構わない。
⇒転職会社ではなく保育園側が自分の目の前で話してくれたことと雇用契約書がすべて
(転職会社側も保育園側に嘘をつかれていた可能性もある)
・全てが自分の利用通りの求人なんて99.9%ない。
⇒絶対に譲れない部分だけは必ず確認。
⇒理想を追いかけていたらキリがない。
つまり・・・人は困ったり、悩んだりすると「ないものねだり」をどうしてもしてしまうのです。でも実はそれって保育の世界ではなく一般企業でも全く同じことです。
・その他よくある後悔例
⇒ダントツに気に入ったところがあってもせめて2つは見て比較する。
(他の保育園もみておけばよかったというのも少なくない)
⇒本当に保育園を知りたいなら内定通達後にでも有給をとって自分で保育実習に行ってもよかった。
(それがNGと保育園側に言われたら、その保育園にこだわる必要はない)
⇒園長、主任といった上司や同僚に対する不信感。保育観の違い。新参ものは輪の中にうまく入れない雰囲気がある。
(これは改めて別の項目で話す機会を・・・)
多分ですが。。。冷静に言われると「そうだな」と思う人が多いでしょう。でもそれと同じくらいに「保育士として働きながらそんな時間は取れない」という意見も多いでしょう。
でも悔しいと思いますが冷静に言われると・・・
「確かに自分が転職活動の際に”少しでも”納得・満足のいかない部分があったから、今は後悔しているんだな」
って思う人が圧倒的に多いんです。
だからこそ、いわゆる「失敗」を感じてから相談されるよりは、先にこの場で伝えておくことで、1人でも多くの保育士が転職活動に向けてこのことも頭に入れて取り組んでもらえたらよいなと思っています。