4月採用の保育士求人と転職について更新中

保育士求人サイトと人材紹介の闇と呼ばれるこの2つを保育業界の専門家が暴露という形で解説していきます

保育園が保育士不足に対応できない理由

◆保育園における職員トラブルとは

 

先日、当ブログで多忙により更新を休止していたことを記載しましたが・・・その中で、”職員トラブル”という言葉を使いました。

 

その職員トラブルというのは、保育園側の運営用語で・・・

職員同士で衝突が起きることではなく、十分な職員配置が何らかの要因で出来なくなったことを言います。

 

 

その主な理由は・・・

 

1、一身上の都合でいきなり退職

2、女性が多い職場だからこそ起きる家族の問題

3、妊娠、出産、育児による休職

4、新加入の職員が適応するのに時間がかかる

5、新入園児が予想以上にサポートが必要だったことによる職員の追加配置

(支援児の入園、元気な子どもが集まりすぎたなど。)

 

主に上記内容が該当しますが、その他に、夏期休暇の取得の時期や、感染症が流行した際に子ども以上に職員が感染してしまったなどの偶然も職員トラブルの理由に挙げられます。

 

 

◆保育士の離職・休職の理由(保育士の離職率

保育士は他の業種に比べると離職率が高いというのは20年以上前から言われていることですが・・・確かに職場の人間関係や給与面などの労働環境、最近では保護者対応の負担増なども挙げられています。

 

確かに上述の理由は事実ですが、そもそもとして保育業界は女性中心の職場であることを前提に考えなければいけません。

 

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グラフを見ていただければわかるように、男性が育児や家事に参入している時代と言われていても、まだまだ育児や家庭の問題については女性がメインで担当をしています。

 

特に保育士は給与面で決して高い業種とは言えませんので、育児休暇や子どもの病気時の対応、家族の介護などについては他の業種よりもその割合は高くなる傾向があります。

 

その為、年度途中で離職や産休育休を含む休職などは、どうしても発生してしまうのです。

 

 

◆保育士はすぐに補充できない(採用問題)

当然、保育園側は欠員が出るとわかった時点で早急に職員補充を進めようと動きますが、、、ご存知の通り近年の保育士不足により、求人募集をかけてもすぐに保育士は集まりません。実際に新聞広告、求人フリーペーパー、ネット媒体などに10万以上の広告を出しても採用はおろか反応すら0ということも少なくありません。

 

 

◆では予め保育士を多く採用しておけばよいのでは??

当然この考えが生まれると思いますが、保育園側も理想は基準より4名以上の保育士を常時採用したいと考えているのですが、ここに保育園運営の大きな壁が立ちはだかります。

 

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上述の表は厚生労働省が定めた保育士配置基準の数字です。

実際にこの数字ギリギリで運営している所はそれほど多くありませんが・・・完全無認可の保育園以外の運営は国と自治体からの補助金で賄われており、この補助金がなければ運営は不可能です。

 

この補助金というのは地域性と上述の表に基づいて金額が決定しており、不測の事態に備えて保育士を抱えようとすると、当然職員の人件費が大幅に上がってしまい、給与面に影響が出てしまいます。

 

当然、子どもが第一なのですから人件費よりも万全な職員体制を整えるべきだというのは運営側もわかっていますが・・・この保育士不足の時代に保育士の給料を抑えてしまうと他の保育園より給料が低いと思われてしまい求人をだしても反応がなかったり、既存の保育士が転職してしまうことになる為、余剰に保育士を採用することが出来ないというのが現実なのです。

 

 

◆保育園の運営側の立場についての理解

私は保育士ですので、どんな大人の事情があっても、子どもには関係ありませんし、常に子どもが第一で考えなければいけません。

 

しかし、運営側も子どもたちの為に万全な環境を整える為に職員の確保には色々と考えると同時に頭を抱えているというのが現実問題です。

 

それが運営の仕事であるといってしまえばそれまでですが、現場で働く保育士さんや、子どもを預けている保護者の皆様にはこのような悩みを常に考えながら、保育園の運営を努力しているということを「役職保育士」という立場からご理解していただければと思っています☆彡