保育士求人によくある疑問と質問について解説

保育士求人サイトと人材紹介の闇と呼ばれるこの2つを保育業界の専門家が暴露という形で解説していきます

気になる新年度の担任決定方法

◆新年度担任の決定は3月1日!?

 

保育園に預ける保護者の皆さんはこの時期になると来年度の担任は誰なのかというのがとても気になるかと思います。

 

実はこの時期、まだ公開はされませんが、私立保育園では既に内示という形で職員には発表されていることが多いです。

 

大体の目安は3月1日に来年度のクラス担任と合わせて退職者の発表が行われます。

 

しかし公立保育園は異動がある為、まだこの時期は決まっていないことが多いです。その理由は”園長先生の異動”が大きく関わってくるからです。

 

 

◆持ち上がりのルールは保護者の勝手思い込み!?

 

うちの保育園では保護者間で

『どっちが持ち上がるんだろうね??』

という話題が私たち保育士の耳にも入ってきていますが・・・

 

全員orいずれか一人が持ち上がるというルールは実際のところありません。

 

ただ4歳→5歳は卒園の都合で持ち上がりの可能性はかなり高いのが一般的です。

ではどうしてこのような考えが広がっているのでしょうか。

 

 

 

◆公立園は持ち上がりを原則としている考えが強い

 

実は担任の決定において、公立保育園は持ち上がりの割合がとても高く、0歳から5歳までの6年間全て同じ先生という保育園も少なくありません。

 

実際、私の娘の保育園も1歳から4歳まで同じ担任で異動。

5歳児の時には4歳のもう一人の保育士が持ち上がりました。

 

これは上述のように”異動”が関係していて、この異動というのが3月になるまでわからないのです。そしてクラス編成を決定する園長先生自身が2~4年で異動することになる為、異動になっても問題がないように持ち上がりを原則クラス編成を考えることになるのです。

 

でも保護者からすると、今までの流れや子どもの特徴を理解してくれている保育士が持ち上がることをプラスに捉える方が多いようです★

 

 

 

◆私立園は担任間の相性と保育士の育成が関係

 

私立保育園も多くは持ち上がりを原則に考えることが多いです。

 

ところが、公立園は平均4~6年で異動という予測が出来る職員配置が出来ますが、私立園は離職率が高く入れ替えも多いため毎年『新人保育士』が多く入ってきます。

 

その為、職員配置を決める際には持ち上がり論は当然視野にしれながらも、既存の職員の中で”バランス”を考えて配置することを重要視します。

(いきなり”新人同士”や”新人と2年目”といった組み合わせはまずしません。)

 

 

1、各クラスのリーダーを決定する。

 

2、そこにリーダーとの相性、バランスを考慮して保育士を配置。

 

3、若手、中堅層のキャリアアップを考えた年齢配置を検討。

 

4、出来れば持ち上がりも考慮したい。

 

5、全体のバランスを考慮して最終調整。

 

 

これが私立保育園の一般的なクラス編成です。

保護者の方からすると”サプライズ”が生まれやすいのは、どちらかというと私立保育園です。

 

特に『2』『3』というのは私立保育園においてとても重要で、保護者からすると子ども第一で考えて欲しいと思うもしれません。

 

しかし保育園は次世代の職員育成も重要な役割であり、仮にクラス間の関係が悪ければ、子どもたちに適切な保育環境を提供することが難しかったり、年度途中で退職なんてことになれば子どもたちに申し訳ないです。

 

この「2」と「3」は保護者にはなかなか分からない為、私立保育園では”サプライズ”や持ち上がりでないクラスが発生しやすくなるのです。

 

 

(決める方も悩めば、決定を待つ保育士も何歳になるのか色々考えます。)

 

 

 

◆持ち上がらない”担任シャッフル”出来る環境は組織力がしっかり出来ている??

 

これは個人的な考えですが、私は持ち上がりにこだわりを持っていません。それは保育士としても保護者としてもです。

 

理由は『子どもの成長は保育園全体でみることが理想』と考えているからです。

 

持ち上がりというのは、新年度でも子どもの特徴を理解してクラス運営をする為の配慮ですよね??

 

では、見方を変えれば担任シャッフルをする決断をした場合、それが実行できるくらいに職員間の連携や意思疎通、それと保育士の一定のスキルが確保できているという考えも出来ます。

 

また担任シャッフルを行うことで、職員がより現場のことを理解できることで組織としては大きく成長することが出来ます。

 

現在、私が担任として預かっているクラスについて、個人的に伝えた意向は『新人は持ち上がり、リーダーは私じゃない先生にこのクラスを任せたい』でした。

 

これは今の子どもたちにとっては色々な先生と接することで様々な可能性が伸びるのではないかなという期待と、ある程度の引継ぎは必要であると思っているからです。

 

いつの間にか、経験を重ねていくうちに・・・

 

「自分は何歳をやりたい」

「持ち上がって来年はこんなことをしてみたい」

 

という想いよりも、子どもの利益と保育園全体のバランスを考えた職員配置を最優先に自分の希望を考えるようになりました。

 

こういった考えを持つようになったのも、保育士として経験を積み重ねてきた一つの財産なのかもしれませんね★

 

ちなみに保育士は保育士で、保護者に担任を発表する時にどのような反応をするのか、こちらはこちらで色々と楽しみにしています、笑笑

 

 

 

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